無料のおもしろネタ画像『デコじろう』用アイコン02 カテゴリ:Book( 10 )   

無料のおもしろネタ画像『デコじろう』用アイコン02 恩田陸『夜のピクニック』   

久しぶりにちゃんと読んだ本、恩田陸の『夜のピクニック』。
倉敷に行く時、さすがに新幹線の中が暇かなーと持って行った本なのですが、行きは爆睡してしまったので、帰りの新幹線の中で読みはじめました。
読み始めたら止まんなくなっちゃって、次の日には読破。
いやー、これも良かったですよ。

実はこの物語の舞台、実家の近くの高校なんです。
残念ながら(?)出身校ではないんだけど、中学生の時、ウチの中学校がこの「歩行祭」の休憩場所になったことがあって、登校すると校庭に高校生がいっぱいいる景色を、今でも覚えています。
だから、映画化された時も「お!」と思ったし、文庫が出たときも「読まなきゃ……」と気になっていたんです。

恩田陸の作品はいくつか読んでいるんだけど、どの作品もぐわーっと引き込まれて一気に読破するパターンでしたが、これもまさに。
私の出身校も、修学旅行がなくて「歩く会」ってイベントがあったので、すっと物語の世界に入り込めたような気がします。
しかし、修学旅行がない理由ってのは、どこの学校も同じなんだな……一種の都市伝説か!?

話としては、何か大きな事件が起こるとかいうこともなく。
歩行祭という特別なイベントの1日が、スタートからゴールまで描かれています。
途中まで読めば、なんとなく着地点も分かるしねー。
だけど、その過程がたまらなくいいんです。
まぁ主人公2人の設定は、特殊といえば特殊な設定なんですが、主人公:貴子が賭けをするところなんかは共感。。。
誰でも身に覚えがありそうなエピソードが散りばめられているんですよね。
そして、なにより「友だちって、いいなぁ」と心から思いました。
とにかく、主人公たちは良い友だちに恵まれているんです。
歩行祭という特別なイベントだからこそ、普段は話せないようなことを話して、より友情を深めていく。
修学旅行じゃ無理かもしれないね……。
普段はしょーもないことを話していても、ちゃんと相手のことを思いやれる友だち。
すごくうらやましいと同時に、自分はちゃんと「友だち」になれてるのかなー?なんて、要らない心配をしてしまいました(^^;

映画のほうは観てないんだけど、ううーん、これは本だけにしといたほうが良いものか?
イメージと違っちゃうと悲しいしな。。
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by kazumi7311 | 2007-09-09 23:35 | Book

無料のおもしろネタ画像『デコじろう』用アイコン02 DEATH NOTE   

ちょっと前にもちらっと書きましたがDEATH NOTEを読みました。
私にとっては、かなり久しぶりの漫画。
実家にいた頃は結構読んでいたんですが(ただし少女漫画オンリー)、最近は全く読まなくなっていました。
話題のNANAとかハチクロとかのだめとか、読みたいな〜と気にはなるけど、わざわざお金と労力を使ってまではまぁいいか、って感じで、漫画熱はさっぱりだったんです。
でも!!
今回、ハマっちゃいましたよ〜。
しかも、今までは読んだことがない少年誌連載の作品。
かなり振り返れば、小学校の頃、読んだこともあったようななかったような……。
絵が綺麗なのじゃないと、あんまり楽しめなかった気がするんですよねぇ。
今回は映画化されたタイミングで、なぜか会社内でブームが巻き起こり、何人もの手を経てやっと私までたどり着きました(笑)。
話の内容はちょっとだけ知っていて、死神とか出てくるし、もしかして私が苦手なグロい絵なんだろうか……という不安もあったけど、いやいや、そんな心配も無用でしたね。
話に引き込まれて、最後には死神すら可愛く見えてしまいました(笑)。

読み始めてすぐハマってしまい、休みをほとんど読むことだけに費やしてコンプリート(笑)。
物語が緻密に組み立てられているので、ついて行くのが精一杯(^^;
もう、アタマ良すぎでしょ、ライトもLも。
次々にデスノートの新しい使い方を開発していくライトには、「なるほど〜!!アタマ良い!!」と感心しっぱなしでしたよ。
小説でもミステリを読むことが多い私は、伏線を張り巡らされた展開にわくわくしっぱなしでした。
でも追われる方と追いかける方、どっちに感情移入しやすいかと言えば、追いかける方なんです、私の場合。
だって、すべて分かっていて騙してるのが「追われる方」で、何も分からないところから出発して追いつめるのが「追いかける方」でしょ?
どっちがすごいか、といえばやっぱり追いかける方じゃないですか?
まぁ、追われる方はドキドキしちゃってみていられない……という理由もあるんですが。
もっぱらLに肩入れしながら読んでいたんだけど、Lのキャラも絶妙ですよね〜。
頭はめちゃくちゃ良いのに、お菓子大好きだったり、座る姿勢が椅子の上でも体育館座りだったり。
ライトは典型的な優等生のキャラなので、その対比も見事!!
本を貸してくれた同僚が言ってたんだけど、ライト派かL派かで、年齢が分かるらしいっすよ(笑)。
何でも完璧にこなすライトか、(おそらく)ダメ人間なんだけど頭脳明晰なLか。
私は「L派!」と即答したら、「やっぱりねぇ」のお答え。
ライト派はライトのカッコ良さに憧れる若い子が多く、L派はLを「可愛い♪」と思うお姉様タイプが多いんだって。
ちなみに、もう1人の同僚は「リュークがかわいくて仕方がない」リューク派だと言ってました(笑)。

最後の方は、やはり、物語を収束させていく為の展開になってきて、まぁ、ラストは予想通りといえば予想通り。
そこに落ち着けないと終わんないもんねー。
でも途中の展開は、ホントお見事!!
小説でもこんなにハマることは少ないかも……。
やっぱり話題の作品は違うね〜。
この勢いで、NANAもハチクロものだめも読んじゃおっかな♪
……「話題の」なんて言ってる時点で、すでにかなり乗り遅れてるけどね。
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by kazumi7311 | 2006-07-24 23:57 | Book

無料のおもしろネタ画像『デコじろう』用アイコン02 博士の愛した数式   

映画も先週末から公開されてますが、私は小説のほうを読みました。
友人MA~SAに勧められ、文庫になったのを機に手に取ってみたのです。

事故の後遺症で80分しか記憶が保たない博士と、家政婦とその息子(ルート)の物語。
「80分しか記憶が保たない」と聞いて、「ああー、またお涙頂戴モノか〜?」と敬遠していたんだけど、おススメを信じて読んでみると、障害で涙を誘う……なんていう話ではありませんでした。
主人公親子は、博士の記憶がもたないことを嘆くのではなく、それを大前提として博士との関係を築いていくのです。
そういう部分では、社会にもまれていない分、子どもって素直なんだな〜。
息子ルートの無邪気さと気遣いがすばらしかったです。

物語は、特に大きなドラマがあるわけでもなく、小さな事件に満ちた日々を描いていきます。
その中で大きな役割を果たすのがやはり数式。
数学者である「博士」が紡ぎだす数字や数式。
久しぶりに数学用語を見ましたよ(^^;
私はバリッバリの文系人間なので、数式なんて見ても全然意味が分からないし、むしろ気分が悪くなる(笑)。
だけど博士は「美しい数字」を次々と示してみせるんです。
素数、友愛数、完全数……関係がないように見える数字同士にも意味を見いだし、すばらしいという博士。
そんな博士が描く数式を「レース編み」に例える家政婦である主人公。
何にでも美しさ・すばらしさを見いだす博士と、その博士をステキだと感じる主人公。
「あぁ、いいなぁ」としみじみ思ってしまいました。
主人公たち3人が作り出す雰囲気がとてもステキで、あったかくて、読んでるだけで博士の家(離れ)の居心地の良さを感じてしまいました。
ずっと微笑みながら読めるような物語も良いですね〜。

映画のほうはどうなのかな?
観られた方、ぜひ感想を教えてくださいね。
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by kazumi7311 | 2006-01-24 23:55 | Book

無料のおもしろネタ画像『デコじろう』用アイコン02 柴田よしき 『ふたたびの虹』   

本屋に行くと、もう何年も前に読んだこの本が、文庫になって平積みされてました。
帯には「NHK連続ドラマ 七色のおばんざい 原作」の文字が!
今、ちょうど放送されてるみたいですね。
ちらっと見たけど、私のイメージとはちょっと違うかなぁ。

数年前、この本を初めて読んだのは図書館ででした。
借りもせず、その場で1冊読んだ記憶があります。


あらすじ

丸の内の片隅にある小料理屋「ばんざい屋」は、女将が作るおばんざいと居心地のよさを求めてお客さんが集まる店。
そこに集まる人々がそれぞれに持つ心の痛み、人には言えない事情、事件。
自らも秘められた過去を持つ女将が、鮮やかな推理力で解決していく。


感想

最初に読んだとき、「何もむりやりミステリー仕立てにしなくても……」と思ったのですが、今回はばんざい屋に集まる人々の人間的な魅力を引き出すために、また女将の心の動きを描く為にも必要な「事件」だったんだな、と納得しました。
カテゴリーとしては「ミステリ」なのかもしれませんが、私は「推理」の部分はあくまでも脇役だと思っています。
人と人との温かいつながりが、本当にステキに描かれているんですよ。
「ばんざい屋」に集う人たちが、女将の人柄・料理にほっとして、笑顔になって帰って行くのと同じように、私も本を読みながら、ほっとして笑顔になってしまうのです。

その一因が、料理の描写の素晴らしさ!
ホントにおいしそうなんですよ〜♪
かぼちゃの煮物、桜飯、ハモで出汁をとった松茸の土瓶蒸し、丹波産の黒豆の枝豆……旬の素材を使ったおいしい料理が次々と出てくるんです。
インスタント食品ばかり食べている自分の食生活を反省してしまいます。
そして、物語の中でこれらの料理が人々の気持ちを温かくしていくのを見ると、やっぱり食べ物って大事だなぁ、ちゃんと手間をかけたおいしいものの力って偉大だなぁ、なんて思いました。

小物使いもまた上手くて、いろいろな場面にアンティーク(というより古道具)が出てきます。
女将は趣味で古道具(ブロカントと言うらしい)を集めているのですが、それほど高価ではないので、食器はお店でさりげなく使っているのですよ。
使う人間よりも少し長い歴史を経たステキな食器に、おいしい料理をよそって出されたら、そりゃー幸せな気分になりますよね。
高価な品ではなく、ブロカントを集め、実際に使う女将……趣味がいい!

人の気持ちを、料理や小道具を使って、控えめに、だけど効果的に描写するこの作品。
読んでいて、とても居心地(読み心地?)がいいんです。
アンティークショップの経営者・清水との「まるで初恋のような」恋愛も、大人だからこそのおだやかな速度で進んで行くのがまたステキ。
そんな今現在の描写があるから、女将の秘められた過去が明らかにされて行く過程もすんなりと受け止められます。
まぁ、ちょっと女将はステキすぎですけど。

もし本当に「ばんざい屋」があったら、絶対常連になりたいなー♪

ちなみに『桜さがし』も、京都の風情を感じる柔らかい物語で、私は大好きです。
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by kazumi7311 | 2005-07-12 23:59 | Book

無料のおもしろネタ画像『デコじろう』用アイコン02 重松清 『流星ワゴン』   

久々の読書感想文。
結構読んではいるんだけど、文章に全然まとめていなかった(というか、まとまらなかった)んですよ。
今年の読書ライフは桐野夏生『柔らかな頬』から始まり、柴田よしき『桜さがし』を再読したり、長嶋有の芥川賞受賞作『猛スピードで母は』とか、祝・映画化ってことで京極夏彦の『京極堂シリーズ』を何回目かで読み直したりしてました。
で、今回は重松清 『流星ワゴン』


あらすじ

「死んじゃってもいいかなあ、もう」と思った38歳の一雄。
息子は荒れ、同い年の妻には離婚を切り出され、会社ではリストラにあう。
末期癌で余命いくばくもない父のもとに、母親が渡してくれる「御車代」目当てに何度も通う……。
そんな時、5年前に交通事故で亡くなった橋本さん親子が乗る不思議なワゴンに出会い、時空を越えて大事な場所を巡る旅に出る。
そして自分と同い年の父親と出会う……。


感想

物語の設定は、SF的要素が前提になっているので、かなり特殊です。
だけど全然違和感がなく、私も一雄と一緒にやり直しの旅に出ることができました。
それはなぜかと言えば、(自覚的にしろ無自覚にしろ)誰にでも「後悔」はあるはずだからだと思います。
「もしあのとき……」ってことなんて、いくらでもあります。
それを自分の中でどうやって消化していくか、どうやって次のステップにつなげるか、っていう作業を日々繰り返して、生活は成り立っているのかもしれない。
その作業から目を背けた一雄が、過去の自分を見つめ直して未来に目を向けるようになる過程を、ちょっと特殊な舞台装置を使って語っているのが、この物語なんだと思います。
私もがんばらなきゃ、と思えるラスト、すっきり気持ちいいです。

一雄と父の忠雄の関係は、もう何年もうまくいっていない。
この旅で、自分と同い年の父に出会う一雄。
同い年の朋輩(=親友)としての父は、自分のイメージとはだいぶ違っています。
尊敬できる部分もあったり、情けなかったり、自分のことをこんなにも大事に思っていてくれたのか、と初めて知ったり。
私も「親が自分の歳の頃は何をしてたのかなぁ」なんて考えることもあるけれど、自分がその頃の親と同じ歳になって初めて分かる気持ちもあります。
(私には子どもはいないけれど)自分が親になった時には、そういう思いをたくさんするのかなぁ、なんて、この本を読んで更に思いました。
「親孝行、したいときには親はなし」。
ふとそんな言葉が浮かんできます……生きてるうちに、大事にしなくちゃね。

2002年度「本の雑誌」年間ベスト1に輝いたというこの本。
映画化も決定しているそうです。
「嫌なことばかりでもうどうでもいいや」と思ったり、家族のことで悩んだ時、元気になれますよ、きっと。
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by kazumi7311 | 2005-07-02 23:59 | Book

無料のおもしろネタ画像『デコじろう』用アイコン02 宮本輝『森のなかの海』---2004/10/18   

読書感想文、今回のお題は森のなかの海 上・下

あらすじ

阪神淡路大震災を機に、36歳の希美子の平穏な人生も転機を迎えた。夫と姑の裏切り、離婚、家族に支えられながらの再出発。やがて、学生時代に知り合った老婦人、毛利カナ江から奥飛騨の広大な森と山荘を相続し、息子二人と移り住むことになる。さらにその山荘に、震災で家族を失ったかつての隣人の三姉妹、姉妹を頼って来た七人の少女たちを引き取ることに。ある日、カナ江にまつわる衝撃的な噂を聞いた希美子は、山荘の森にある巨木〈大海〉の根元から不思議な水差しを見つけた。なかには、一通の封書と、小さな骨が……。希美子はカナ江の謎に満ちた生涯を追う。(カバーより抜粋)


感想

久しぶりに読んだ宮本輝は、やっぱり熱かった! なんだか父親と話をしているみたいな気分でした。困難な状況を嘆いても、決して諦めてはいないんだ、っていう気持ちが伝わってきて、とても清々しかったです。

希美子の再生、カナ江の謎をたどる物語が軸になっているのだけれど、裏には“教育とはなにか?”というテーマがあるのだと思います。希美子は、少女たちの、震災や親に捨てられた傷が癒え、自分のやりたい事が見つかったら、自分の好きなようにすれば良い、出ていっても構わない、という態度をとります。あえて「強いる」ということも実践して、社会に出ても強く生きていける力を育てようとします。それこそがまさに「教育」「しつけ」なんだろうなー、と思います。希美子の姿を見せることによって「日本の教育問題」のひとつの解決策を提示しているのだと思いました。

様々な出会い、別れの中で、希美子自身も人生を再スタートさせていきます。文中、山荘の森の巨木<大海>を、
 「すべてを受け入れて動じず……」
 「すべてを包み込んで動じず……」
と表現しています。これを言い換えているのが
 「森は木を拒まない。海は川を拒まない」
という言葉だと思います。
まさにそれが希美子の目標なのだろうなー、と思いました。人間として究極の姿かもしれないですよね!? かっこいいなー。

まあ、ちょっと理屈をコネコネしてしまいましたが、飛騨の風景描写を読むだけでも、気持ちがスーッとします。まるで森林浴してるみたい(笑)。そしておいしそうな食べ物がたくさん出てくるんですよ。そういう小ワザが効いてるのも、楽しいです。
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by kazumi7311 | 2004-10-18 22:24 | Book

無料のおもしろネタ画像『デコじろう』用アイコン02 京極夏彦 『百器徒然袋 風』 ---2004/08/09   

読書感想文シリーズ。
今回は(毎度おなじみ)京極夏彦の百器徒然袋 風

あらすじ

薔薇十字探偵・榎木津礼二郎を主人公にした、京極堂シリーズのサイドストーリー。『百器徒然袋―雨』に続く第二弾です。調査も捜査も推理もしない、ただ真相が“見えて”しまう榎木津を陥れるために、「下僕」益田、本島に仕掛けられた巧妙な罠……。下僕たちを翻弄しつつ、榎木津の力技が炸裂する、痛快な 『五徳猫』『雲外鏡』『面霊気』の三編。

感想

いやー、おもしろかった! 一言で言うなら「痛快!」。榎木津が大暴れするので、時代劇にも通じるような、勧善懲悪の分かりやすい決着が気持ちいいですねぇ。本編の雰囲気を踏襲しながらも、本編よりも軽く明るく読みやすい作品なので、京極作品の分厚さや京極堂の語るウンチクが苦手な方もサクサク読めると思いますよ。

榎木津が主人公のこのシリーズでは、人が殺されたりはするけれど、どちらかというとトホホな事件を扱っているので、登場人物たちものびのびと楽しんで(?)いるような印象です。まあ、主役が、京極堂曰く「関わると猛烈な勢いで馬鹿になる」榎木津ですからねぇ。ゲラゲラ笑いながら読んじゃいましたよ。だけどちゃんと筋が通っているので、話としてもよくできていると思います。

京極堂シリーズは、とにかく登場人物のキャラがいいんです。変人ばかり(笑)。そしてその変人たちが、得意分野を生かして(?)自然に役割分担し、事件を解決していくのがこのシリーズの醍醐味です。彼らの関係は、全くべたついたところがなく、傍からはむしろ冷たいと思われるような態度をとるのに、お互いに信頼していて、肝心なところでは必ず手を差し伸べる。ううーん、これこそ友情!?このシリーズを読むたびに、うらやましくなります。

今回は、最後に榎木津の優しさが暴露されたり、榎木津パパ=元子爵が満を持して登場したり、京極堂がよく笑っていたりと、意外な側面を味わえたのもファンとしてはたまりませんでした。次回作も楽しみです。映画化は……見てみたいような、見たくないような。微妙です(^^;

ちなみに、この作品のさわり部分がこちらのサイトで立ち読みできます。
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by kazumi7311 | 2004-08-09 15:15 | Book

無料のおもしろネタ画像『デコじろう』用アイコン02 室井滋『東京バカッ花』---2004/07/24   

読書感想文シリーズ。
今日のお題は、室井滋のエッセイ東京バカッ花

あらすじ

故郷の富山から大学進学で上京した頃の、可笑しくも愛おしい日々を綴ったエッセイ。お人好しなばかりに引き受けてしまった怪しいバイトの数々、個性的な(笑)友だちのこれまた怪しい行動の数々……。室井さんの魅力がたっぷり味わえます。イイ感じの写真もたっぷり。

感想

まずは「若いってスバラシイ」と(笑)。まさに青春ですねぇ、彼女の大学時代は。色んな事件を呼んでしまうのか? とにかく様々なことに巻き込まれています。で、どんなことになっても人を信じてしまう室井さん。すごく愛おしい。。。そんな体験をしてきた室井さんを、とてもうらやましくも思いました。自分の大学時代を思い出すと……真っ当すぎた(笑)。「もっとめちゃくちゃやっとけばよかった」なんて思うこともあるし。(その分、今がめちゃくちゃだ、という意見は、却下!)

「東京」に対する思いにも、共感を覚えました。大それた夢があるわけではなくても、だれもが「ひと花咲かせよう」とやってくる東京。地方出身者ならではの、なんとも言えない気持ちがいっぱい詰まっている本だと思います。
そんな中でも特に納得してしまった記述がコレ。
上野駅で降りた人は
どうしても新宿より北側に
生活のベースを求め、
東京駅や飛行機で
都入りした人は、
渋谷から南の方に行くと
グッと落ち着くらしい。
私も、上野駅で降りて、新宿より北側に住んでます(笑)。
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by kazumi7311 | 2004-07-24 14:38 | Book

無料のおもしろネタ画像『デコじろう』用アイコン02 山本文緒 『群青の夜の羽毛布』 ---2004/07/06   

読書感想文です。
今日はこちらにアップしてみます。

山本文緒 『群青の夜の羽毛布』

あらすじ

丘の上の一軒家に住む「さとる」は誰ともうまく関係を結ぶことができず、大学を中退して以来、教師の母、会社員の妹との3人家族の家事をして生活している。そんな彼女は、いつも行くスーパーで出会った大学生のアルバイト:鉄男と付き合うようになる。鉄男と一緒にいるときだけが、さとるにとって安心できる時間だったのだが……。
……という展開なのですが、さとると鉄男の恋愛を追いかけながら、実は家族のあり方を強烈に問いかけてくる物語です。

感想

この本を手に取ったのは、
●数年前に映画化されたことを知っていたので興味があったこと、
●恋愛小説を読みたいなーと思ったこと、
●山本文緒なら間違いないかな?と思ったこと
がきっかけだったのですが……予想とは全く違う、重くて暗くて怖い(!)物語でした。

前半から謎がちりばめられているので、ガシガシ読みすすめてしまいました。だけど、正直、イヤ~な話です(笑)。リアルすぎて痛いんです、登場人物の誰もが。人間の汚い部分、打算的な部分、残虐な部分、弱い部分……誰しも持っているそういう部分が「何もそこまで……」ってくらい描かれています。共感してしまう部分があるからこそ、自分の嫌な部分を見せられているようで、きつかったです(^^;

ある事件がきっかけになって、ラストで多少明るい兆しが見えてきます。さとるの妹:みつるの、無理やりな前向きさに救われた感じがしました。家族関係は全く変わらないのかもしれないけど「それでも前を向いていこう」っていう吹っ切れた感じがイイです。

さとるの家は、とっくに崩壊しているけれどそれでも離れることができず、このままじゃいけないけれどどうしたらよいかも分からない、という家族でした。……家族って、そんなに難しいものなんでしょうかねぇ。そんなことを考えること自体、なにか違和感を感じてしまいます。この本を読んで、かけがえのない、代わりのきかないものは「家族」だけだから、大事にしていきたいなと、改めて思いました。

しかしねー、さとるみたいな「守ってあげたい」女は、やっぱり得?なんて思ったりもして(笑)。さとるのキャラクターがこんなにか弱くなかったら、誰も手を差し伸べたりしないわけでしょ!?……なんてね。ヒガミっす(笑)。
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by kazumi7311 | 2004-07-06 17:18 | Book

無料のおもしろネタ画像『デコじろう』用アイコン02 過去ログ(BOOK)   

過去に書いた読書感想文はこちらに置いてあります。

読書感想文を書いた本のタイトルは以下のとおりです。

  • 京極 夏彦 『姑獲鳥の夏(うぶめのなつ)』
  • 柴田 よしき 『少女たちがいた街』
  • 東野 圭吾 『白夜行』
  • 宮部 みゆき 『理由』
  • 京極 夏彦 『狂骨の夢』
  • 篠田 節子 『第4の神話』
  • 柴田 よしき『フォー・ディア・ライフ』『フォー・ユア・プレジャー』
  • 山本 文緒 『プラナリア』
  • 石田 衣良 『うつくしい子ども』
  • 夏目 漱石 『こころ』
  • 貫井 徳郎 『慟哭』
  • 京極 夏彦 『陰摩羅鬼の瑕(おんもらきのきず)』
  • 京極 夏彦 『魍魎の匣(もうりょうのはこ)』


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by kazumi7311 | 2004-05-27 23:36 | Book

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